「・・・最・悪。言うの4回目・・・」
「・・・またなの。やめて・・・」
有野は、坂井が自分の投げたボールを取り、
投げ返してくるまでの間、独り言のようなことを
小声で喋っていた。
しかし、話の内容は相手が居るように喋っている、
つまり会話のように取れるので、どうやら独り言では
ないらしい。
「・・・坂井さんの球、凄く楽しんで投げているのがわかる。
なのに。・・・邪魔するなんて」
一体"誰"に話しているのか、"誰"が二人の邪魔を
しようとしているのかは、有野本人しか知らない。
「取れた、取れたよ有野さんっ。さんじゅーごっ!」
35投目を取ることの出来た坂井は、今までよりも
明るい笑顔をぱぁっと咲かせた。
「・・・それが気に食わない?坂井さんは関係ない・・・!」
有野は"誰か"に対して怒りを表した。
「有野さんが怒っている。珍しいな」
「あんなキモイ笑顔見たら、有野さんだってヒくよぅ」
しかし、それは他からして見れば、坂井に対しての
怒りに感じられたのだった。
(私だって凄い球を投げるんだ。有野さんをびっくり
させられるような)
坂井は球をぐっと握り締め、
(右カーブで来たなら左カーブ、じゃワンパターンかな)
とカーブをかけようか考えた後
(よし、ここはストレートを速く!そうだ坂井、
お前は速い球を投げるのには自信があるじゃないか)
とあえてストレートで挑もうと考え直す。
しかし、
「・・・だから、やめて!」
「え・・・?・・・有野さん?」
その一言で、坂井は36投目を投げることを
ためらった。
有野の哀願のような叫び声は、坂井を初め周りの
生徒達にまではっきりと耳に届いた。
小説の感想アンケートを実施しています。
御協力宜しくお願いします。
「・・・またなの。やめて・・・」
有野は、坂井が自分の投げたボールを取り、
投げ返してくるまでの間、独り言のようなことを
小声で喋っていた。
しかし、話の内容は相手が居るように喋っている、
つまり会話のように取れるので、どうやら独り言では
ないらしい。
「・・・坂井さんの球、凄く楽しんで投げているのがわかる。
なのに。・・・邪魔するなんて」
一体"誰"に話しているのか、"誰"が二人の邪魔を
しようとしているのかは、有野本人しか知らない。
「取れた、取れたよ有野さんっ。さんじゅーごっ!」
35投目を取ることの出来た坂井は、今までよりも
明るい笑顔をぱぁっと咲かせた。
「・・・それが気に食わない?坂井さんは関係ない・・・!」
有野は"誰か"に対して怒りを表した。
「有野さんが怒っている。珍しいな」
「あんなキモイ笑顔見たら、有野さんだってヒくよぅ」
しかし、それは他からして見れば、坂井に対しての
怒りに感じられたのだった。
(私だって凄い球を投げるんだ。有野さんをびっくり
させられるような)
坂井は球をぐっと握り締め、
(右カーブで来たなら左カーブ、じゃワンパターンかな)
とカーブをかけようか考えた後
(よし、ここはストレートを速く!そうだ坂井、
お前は速い球を投げるのには自信があるじゃないか)
とあえてストレートで挑もうと考え直す。
しかし、
「・・・だから、やめて!」
「え・・・?・・・有野さん?」
その一言で、坂井は36投目を投げることを
ためらった。
有野の哀願のような叫び声は、坂井を初め周りの
生徒達にまではっきりと耳に届いた。
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